10月の雨


10月の雨が淋しく感じられるのは

寒さを運んでくるからなのだろうか?

ベランダの陰の洗濯物も少しだけ憂鬱そう

ゆらゆら揺れながら雨を避けるかのように空を見てる

そんなことはおかまいなしに降り続く雨

強まる事も弱まる事もせず穏やかな雨音をたてている

その穏やかさに共感したくて

傘ももたずに部屋の外へと出てみる

冷たい雨が私の心を刺激した

「すでに思い出と化してしまった初恋の人のこと」

「今でも思い出と現実の狭間にいるあの人のこと」

「そして何よりも今までの自分自身の事」

冷静になれずに犯してしまった過ちをここで懺悔し

そしてこのまま雨と共に流せたらどんなにいいだろう

一粒また一粒の雨が涙に変っていく

目の前が見えなくなるくらい・・・

10月の雨が淋しく感じられるのは

寒さを運んでくるせいだけじゃない

この雨よりも冷えきった涙が胸にあるせい

けれどそんなことも知らずに

今日も雨は冷たくそして穏やかに降り続いている